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演習No.001

問題26

廃棄処理方法において、トリクロロシランの廃棄方法として適切なものは次のうちどれか。

	燃焼法
	酸化法
	固化隔離法
	分解沈殿法

4 解答

解説

選択肢(4)が適切です。

毒物及び劇物の性質及び貯蔵その他に関する問題です。

トリクロロシランの廃棄方法は分解沈殿法です。

トリクロロシアンの特徴を以下に示します。

官報公示名	化学物質	CAS	分類	規定
トリクロロシラン	トリクロロシラン	10025-78-2	劇物	指74-3

化学物質
化学名又は一般名	トリクロロシラン Trichlorosilane
別名	トリクロルモノシラン　Trichloromonosilane 三塩化シラン
分子式（分子量）	Cl3HSi (135.45)
化学特性（示性式又は構造式)
	透視式 注目した原子を含む基準平面を紙面に置き、紙面上の結合を―、紙面前方への結合を楔◄、紙面後方への結合を点線…で表します。
物理的状態
形状	液体
色	無色
臭い	刺激臭
危険有害性情報
	極めて引火性の高い液体及び蒸気
	水に触れると自然発火するおそれのある可燃性・引火性ガスを発生
	飲み込むと有害
	吸入すると生命に危険
	重篤な皮膚の薬傷・眼の損傷
	重篤な眼の損傷
	呼吸器系の障害のおそれ
用途	トリクロロシランは、無機材料化学の分野では半導体用高純度シリコンの原料として、有機材料化学の分野ではシランカップリング材料の原料として極めて重要なケイ素化合物です。 特殊材料ガス。

県によっては、半導体関連工場がありますので、このような問題を出題したのかもしれません。

繰り返しになりますが、注意事項を示します。
(1)火災などで燃焼して塩化水素ガスを発生します。ガスは有害ですので注意が必要です。
(2)水と反応して塩化水素のガスを発生します。ガスは有害ですので注意が必要です。
(3)引火性の液体なので注意が必要です

トリクロロシランの分解沈殿法

多量の水酸化ナトリウム水溶液中に徐々に吹き込んでガスを吸収させた後、希硫酸を加えて中和し、沈殿ろ過して埋立処分する。

〈備考〉中和時のpHは8.5以上とする。これ以下では沈殿が完全には生成しない。

廃棄法の全体像

①	希釈法	過酸化水素　過酸化尿素
②	中和法	水酸化ナトリウム、水酸化カリウム塩酸、硝酸、硫酸
③	溶解中和法	ナトリウム、カリウム
④	燃焼法	トルエン、メタノール、アクリルニトリル クロルメチル、二硫化炭素、燐化水素 ニトロベンゼン、フェノール、クレゾール ブロムメチル、クロロホルム 黄燐、ピクリン酸
⑤	酸化法	シアン化カリウム、シアン化ナトリウム ホルマリン、アクロレイン
⑥	還元法	臭素、塩素酸塩類
⑦	アルカリ法	アルカリで分解されやすい毒物劇物
⑧	分解法	クロルピクリン
⑨	回収法	水銀、セレン
⑩	還元沈殿法	重クロム酸化合物 クロム酸化合物　無水クロム酸
⑪	沈殿法	硝酸銀、塩化バリウム　弗化水素
⑫	活性汚泥法	シアン化水素　蓚酸　エチレンオキシド

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