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演習No.001

問題39

三酸化アンチモンの常温常圧下での性状として、適切なものは次のうちどれか。

	白色の粉末または結晶で、水によく溶けるが、塩酸にはほとんど溶けない。
	白色の粉末また結晶で、水にほとんど溶けないが、塩酸には溶ける。
	赤褐色の粉末で、水によく溶けるが、塩酸にはほとんど溶けない。
	赤褐色の粉末で、水にほとんど溶けないが、塩酸には溶ける。

2 解答

解説

選択肢(2)白色の粉末また結晶で、水にほとんど溶けないが、塩酸には溶ける。が適切です。

毒物及び劇物の性状に関する問題です。
毒物及び劇物指定令第2条からの出題です。

官報公示名	化学物質	CAS	分類	規定
アンチモン化合物	酸化アンチモン(Ⅲ)	1309-64-4	劇物	指7

三酸化アンチモン

別名：三酸化二アンチモン、酸化アンチモン（Ⅲ）

化学式：Sb₂O₃

構造式：

物理的状態;
外観：白色で無臭の結晶性粉末。 　

水にほとんど溶けない。 　　　　　　

濃硫酸、濃硝酸、塩酸に可溶。

化学的危険性：加熱すると分解し、有毒なガスを生じる。

ある状況下で水素と反応し、非常に有毒なガス(スチビン：ICSC番号 0776 参照)を生成する。

白色立方晶、塩酸に可溶、酒石酸、酢酸および水に不溶である。

用途：端的には難燃剤、顔料、ガラスの助剤。

触媒などに用いられる難燃剤、電気・電子機器、ＯＡ事務機器、住宅建材、自動車・車両関係、電線被膜剤等の難燃助剤ポリエステルなどの重合触媒、ガラスの清澄剤、顔料

難燃剤とはプラスチック、ゴム、木材、繊維等の高分子有機材料を難燃性を賦与する助剤です。

顔料：水や溶媒に溶けない有色微粒子状の物で、塗膜又は成型物に色彩を与える物

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