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例 特定毒物 劇物
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毒物劇物取扱者試験問題

演習No.002

問題35


硫化カドミウムの性状として、適切なものは次のうちどれか。

灰色の金属光沢を有するペレットまたは黒色の粉末で、水に溶けないが、硫酸に溶ける。

黄橙色の粉末で、水にほとんど溶けないが、熱硝酸や熱濃硫酸には溶ける。

無色の結晶で、加熱すると分解する。水に溶けるが、エーテルには溶けない。

無色透明、揮発性の液体で、鼻をさすような臭気があり、アルカリ性を呈する。

純品は無色透明な油状の液体で、特有の臭気がある。空気に触れると赤褐色を呈する。


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解  説

選択肢(2)が適切です。

劇物 硫化カドミウム
cadmium sulfide
[組成]
CdS
[性状]
黄橙色の粉末。
硫化亜鉛を含むと色相は青黄色になる。
昇華点980℃(窒素中)。

水にほとんど溶けない。

熱硝酸、熱濃硫酸に可溶。

[用途]
顔料。


硫化カドミウム $\ce{CdS}$ [劇]
【性状】
黄橙色の粉末。硫化亜鉛を含むと、色相は青黄色になる。水に不溶。熱硝酸、熱濃硫酸に可溶。
[東京]黄橙色の固体である。顔料として用いられる。
[東京]淡黄色から濃橙色の結晶性粉末である。水には極めて溶けにくい。

【用途】
 顔料。
【注意】
 強熱すると酸化カドミウム(Ⅱ)の有毒な煙霧およびガスを生成する。

【危険有害反応可能性】
  • 燃焼すると分解し、有毒なヒューム(イオウ酸化物など)を生じる。
  • 強力な酸化剤と反応する。
  • 酸と反応し、有毒なガス(硫化水素)を生成する。

【暴露・接触時】
①急性中毒と刺激性
  • 吸入した場合=カドミウム中毒を起こすことある。
  • 眼に入った場合=異物感を与え、粘膜を刺激する。

②医師の処置を受けるまでの救急方法
  • 吸入した場合=鼻をかみ、うがいをさせる。
  • 皮膚に触れた場合=直ちに汚染された衣服や靴などを脱がせ、付着部または接触部を石けん水で洗浄し、多量の水で洗い流す。
  • 眼に入った場合=直ちに多量の水で15分間以上洗い流す。

【廃棄】
  • 固化隔離法
  • 焙焼法


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