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演習No.005
問題28
「毒物及び劇物の廃棄の方法に関する基準」で定めるエチレンオキシドの廃棄方法として、適切なものは次のうちどれか。
解説
選択肢(1)が適切です。
劇物 エチレンオキシド
ethylene oxide
[別名]
酸化エチレン
【性状】
液体は無色で快香のある。
常温では気体で空気より重く引火しやすい。
水、アルコール、エーテルに可溶。
可燃性。
反応性に富む。
[用途]
有機合成原料(エチレングリコール、エタノールアミン、アルキルエーテルな)、界面活性剤、有機合成顔料、燻蒸消毒、殺菌剤。
[注意事項]
①加熱、摩擦、衝撃、火花などにより発火又は爆発することがある。
②可燃性の気体であるので注意する。
③密閉容器内では加熱により爆発することがある。
[廃棄方法]
活性汚泥法
多量の水に少量ずつガスを吹き込み溶解し希釈した後、少量の硫酸を加えエチレングリコールに変え、アルカリ水で中和し、活性汚泥で処理する。
[備考]
高濃度のエチレンオキシドは活性汚泥に悪影響があるので注が必要である。
活性汚泥法は、シアン化水素、蓚酸でも用いられます。
(1)多量の水に少量ずつガスを吹き込み溶解し希釈した後、少量の硫酸を加える。反応終了後、アルカリ水で中和し、活性汚泥で処理する。
エチレンオキシドの廃棄方法です。
活性汚泥法です。
(2)アフターバーナー及びスクラバーを具備した焼却炉で少量ずつ又は可燃性溶剤とともに焼却する。
2-クロロニトロベンゼンの廃棄方法です。
燃焼法です。
(3)チオ硫酸ナトリウムの水溶液に希硫酸を加えて酸性にし、この中に少量ずつ投入する。反応終了後、反応液を中和し多量の水で希釈して処理する。
これは、塩素酸塩類及びこれを含有する製剤の廃棄方法です。
言い換えると
還元剤(例えばチオ硫酸ナトリウム等)水溶液に希硫酸を加えて酸性にし、この中に少量ずつ投入する。反応終了後、反応液を中和し多量の水で希釈して処理する。
還元法です。
(4)多量の水酸化ナトリウム水溶液中に徐々に吹き込んでガスを吸入させた後、希硫酸を加えて中和し、沈殿ろ過して埋立処分する。
トリクロロシランの廃棄方法です。
分解沈殿法です。
トリクロロシランは特殊材料ガスに用いられます。
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