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演習No.501

問題43

下記の性状を示す物質として、適切なものはどれか。

・アセトンのようなにおいがする液体である。
・数滴を試験管の水に加えて振ったところ、よく溶け合った。
・数滴を試験管のエーテルに加えて振ったところ、とく溶け合った。
・少量を蒸発皿にとって炎を近づけたところ、引火してよく燃焼した。

	ブロムエチル
	五塩化燐
	アニリン
	フェノール
	メチルエチルケトン

5 解答

解説

選択肢(5)が適切です。

（劇）メチルエチルケトン

【性状】

無色の液体でアセトン様の芳香がある。

沸点79.6℃である。

引火性が大きい。

有機溶媒、水に可溶。

【用途】

溶剤、有機合成原料。

【毒性】

吸入すると、眼、鼻、のどなどの粘膜を刺激する。

高濃度で麻酔状態となる。

（劇）ブロムエチル

【性状】

無色透明、揮発性の液体で、強く光線を屈折し、中性の反応を呈する。

エーテル様の香気と灼(や)くような味をもち、水と混和しないが、アルコール、エーテル、クロロホルム、脂肪油、揮発油などに溶ける。

純品は日光や空気に触れると、分解してブロム水素酸とブロムを生じて褐色を呈し、また苛性カリによってアルコールとブロムカリとに分解する。

（毒）五塩化燐

【性状】

淡黄色の刺激臭と不快臭のある結晶。

不燃性。

潮解性あり。

水により加水分解し、塩酸と燐酸を生成する。

（劇）アニリン

【性状】

純品は無色透明な油状の液体で、特油の臭気がある。

水に溶けにくいが、アルコール、エーテル、ベンゼンにはよく溶解する。

（劇）フェノール

【性状】

無色の針状結晶あるいは白色の放射状結晶塊で、空気中で容易に赤変する

特異の臭気と灼くような味を有する。

水にやや溶けやすく、アルコール、エーテル、クロロホルム、二硫化炭素、グリセリン、氷酢酸、揮発油、脂肪油類には容易に溶けるが、石油エーテル、石油ベンゼン、流動パラフィン、ワセリンには溶けにくい。

本品は容易には燃焼しないが、その蒸気に点火すると白炎をあげて燃焼し、石炭酸を揮散せしめるので、取扱上十分な注意を要する。

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