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問題27

亜鉛板と銅板を希硫酸に浸して、電流を取り出すボルタ電池に関する記述において、適切なものは次のうちどれか。

選択肢(5)が適切です。

2種類の金属を電解質水溶液に浸し両電極を導線でつなぐと電池ができます。

このとき、イオン化傾向が大きい金属が負極、イオン化傾向の小さい電極が正極となります。

電池の場合、負極では酸化反応が、正極では還元反応がおきます。

電池の場合、負極で電子を放出している物質（還元剤）を負極活物質、正極で電子を受け取っている物質（還元剤）を正極活物質といいます。

電池を表す化学式を電池式といい、ボルタ電池の電池式は、以下の通りです。

(-)Zn│H₂SO₄aq│Cu(+)

このとき、負極活物質はZn、正極活物質はCuではなくH⁺です。

亜鉛のイオン化傾向は、水素より大きいのでZnが酸化されて溶け出し、電子を電極に残すので負極となります。

一方、銅のイオン化傾向は水素より小さいのでCu自身は変化しませんが、亜鉛板から流れ込んできた電子によって、H⁺が還元されてH₂を発生します。

電子は負極の亜鉛板から正極の銅板へと流れます。

この逆方向が電流の方向と定義されています。

ボルタ電池は、充電できない一次電池（使い切り）です。

演習No.502 問題25

演習No.004 問題18

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