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例 特定毒物 劇物
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保護具問題5 クロルピクリン


問題

以下の記述は、クロルピクリンを車両を使用して1回につき5,000kg運送する場合に、当該車輌が備えなければならない省令で定める保護具を示したものである。(   )の中に入れるべき字句を下から一つ選び、その番号を解答欄に記入しない。

クロルピクリン
保護具:保護手袋、保護長ぐつ、保護衣、(     )

有機ガス用防毒マスク

酸性ガス用防毒マスク

青酸用防毒マスク

アンモニア用防毒マスク


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解  説

選択肢(1)が適切です。

毒物劇物の運搬車両に搭載する保護具に関する問題です。

クロルピクリンの場合の、保護具は以下の通りです。

①保護手袋

②保護長靴

③保護衣

有機ガス用防毒マスク

青酸用防毒マスクは、無機シアン化合物。

アンモニア用防毒マスクは、アンモニア。

以下は根拠となる法令です。


毒物及び劇物取締法施行令

(運搬方法)
第40条の5  

四アルキル鉛を含有する製剤を鉄道によつて運搬する場合には、有がい貨車を用いなければならない。
2  別表第2に掲げる毒物又は劇物を車両を使用して1回につき5,000キログラム以上運搬する場合には、その運搬方法は、次の各号に定める基準に適合するものでなければならない。

1  厚生労働省令で定める時間を超えて運搬する場合には、車両1台について運転者のほか交替して運転する者を同乗させること。
2 車両には、厚生労働省令で定めるところにより標識を掲げること。
3  車両には、防毒マスク、ゴム手袋その他事故の際に応急の措置を講ずるために必要な保護具で厚生労働省令で定めるものを2人分以上備えること。
4  車両には、運搬する毒物又は劇物の名称、成分及びその含量並びに事故の際に講じなければならない応急の措置の内容を記載した書面を備えること。

毒物及び劇物取締法施行規則


(交替して運転する者の同乗)
第13条の4  
令第40条の5第2項第1号 の規定により交替して運転する者を同乗させなければならない場合は、運搬の経路、交通事情、自然条件その他の条件から判断して、次の各号のいずれかに該当すると認められる場合とする。
1  一の運転者による連続運転時間(1回が連続十分以上で、かつ、合計が30分以上の運転の中断をすることなく連続して運転する時間をいう。)が、4時間を超える場合
2  一の運転者による運転時間が、1日当たり9時間を超える場合
(毒物又は劇物を運搬する車両に備える保護具)

第13条の6  
令第40条の5第2項第3号 に規定する厚生労働省令で定める保護具は、別表第5の上欄に掲げる毒物又は劇物ごとに下欄に掲げる物とする。

別表第5 (第13条の6関係

黄燐 保護手袋
保護長ぐつ
保護衣
酸性ガス用防毒マスク
四アルキル鉛を含有する製剤 保護手袋(白色のものに限る。)
保護長ぐつ(白色のものに限る。)
保護衣(白色のものに限る。)

有機ガス用防毒マスク
無機シアン化合物たる毒物及びこれを含有する製剤で液体状のもの 保護手袋
保護長ぐつ
保護衣
青酸用防毒マスク
弗化水素及びこれを含有する製剤 一の項に同じ
アクリルニトリル 保護手袋
保護長ぐつ
保護衣
有機ガス用防毒マスク
アクロレイン 前項に同じ
アンモニア及びこれを含有する製剤(アンモニア10%以下を含有するものを除く。)で液体状のもの 保護手袋
保護長ぐつ
保護衣
アンモニア用防毒マスク
塩化水素及びこれを含有する製剤(塩化水素10%以下を含有するものを除く。)で液体状のもの 一の項に同じ
塩素 保護手袋
保護長ぐつ
保護衣
普通ガス用防毒マスク
過酸化水素及びこれを含有する製剤(過酸化水素6%以下を含有するものを除く。) 保護手袋
保護長ぐつ
保護衣
保護眼鏡
十一 クロルスルホン酸 一の項に同じ
十二 クロルピクリン 五の項に同じ
保護手袋
保護長ぐつ
保護衣
有機ガス用防毒マスク
十三 クロルメチル 五の項に同じ
十四 硅弗化水素酸 一の項に同じ
十五 ジメチル硫酸 一の項に同じ
十六 臭素 九の項に同じ
(保護手袋
保護長ぐつ
保護衣
普通ガス用防毒マスク
)
十七 硝酸及びこれを含有する製剤(硝酸10%以下を含有するものを除く。)で液体状のもの 一の項に同じ
十八 水酸化カリウム及びこれを含有する製剤(水酸化カリウム5%以下を含有するものを除く。)で液体状のもの 十の項に同じ
十九 水酸化ナトリウム及びこれを含有する製剤(水酸化ナトリウム5%以下を含有するものを除く。)で液体状のもの 十の項に同じ
二十 ニトロベンゼン 五の項に同じ
二十一 発煙硫酸 一の項に同じ
二十二 ホルムアルデヒド及びこれを含有する製剤(ホルムアルデヒド1%以下を含有するものを除く。)で液体状のもの 五の項に同じ
二十三 硫酸及びこれを含有する製剤(硫酸10%以下を含有するものを除く。)で液体状のもの 十の項に同じ


クロルピクリン[劇]$\ce{CCl3NO2}$
【性状】
 純品は無色の油状体、市販品は通常微黄色を呈している。
 催涙性、強い粘膜刺激臭を有する。
 水に不溶。
 アルコール、エーテル等には可溶。
 熱には比較的不安定で、180℃以上に熱すると分解するが、引火性はない。
 酸、アルカリには安定。
 金属腐食性が強い。
【用途】
 土壌燻蒸剤(土壌病原菌、センチュウなどの駆除)。
【毒性】
 吸収すると、分解されずに組織内に吸収され、各器官が障害される。
 血液中でメトヘモグロビンを生成、また中枢神経や心臓、眼結膜を侵し、肺も強く障害する。
 療法は、酸素吸入をし、強心剤、興奮剤を飲ませる。
【過去問題】
血液に入ってメトヘモグロビンをつくり、各器官に障害を与える。中枢神経や心臓、眼結膜を侵し、肺にも強い障害を与える。
吸入すると、分解されず組織内に吸収され、各器官に障害を与える。血液に入ってメトヘモグロビンをつくり、また、中枢神経や心臓、眼結膜をおかし、肺にも強い障害を与える。
吸入すると、分解されず組織内に吸収され、各器官に障害を与える。血液に入ってメトヘモグロビンを作り、また中枢神経や心臓、眼結膜をおかし、肺にも相当強い障害を与える。
【応急】
 少量では、漏えいした液は布で拭き取るか、またはそのまま風にさらして蒸発させる。
 多量では、漏えいした液は土砂等でその流れを止め、多量の活性炭または水酸化カルシウムを散布して覆い、至急関係先に連絡し専門家の指示により処理する。
【過去問題】
 風下の人を退避させる。必要があれば水で濡らした手拭い等で口及び鼻を覆う。漏えいが少量の場合は、漏えいした液は布で拭き取るか、またはそのまま風にさらして蒸発させる。
 漏えいが少量の場合は、漏えいした液は布で拭き取るか、またはそのまま風にさらして蒸発させる。多量では、漏えいした液は土砂等でその流れを止め、多量の活性炭または水酸化カルシウムを散布して覆い、至急関係先に連絡し専門家の指示により処理する。
【鑑識】
 水溶液に金属カルシウムを加えこれにベタナフチルアミンおよび硫酸を加えると、赤色の沈殿を生成。
 アルコール溶液にジメチルアリニンおよびブルシンを加えて溶解し、これにブロムシアン溶液を加えると、緑色ないし赤紫色を呈する。
【廃棄】
 分解法:少量の界面活性剤を加えた亜硫酸ナトリウムと炭酸ナトリウムの混合溶液中で、攪拌し分解させた後、多量の水で希釈して処理する。
【貯蔵】
 記述なし
【安定性】酸に安定、アルカリに不安定。
加熱や光の影響下で分解して、有毒ヒュームのニトロシルクロリドとホスゲン、窒素酸化物を発生する。
加熱、衝撃による爆発を避ける。
加熱、光により分解する有毒ガスの発生を避ける。
【危険有害反応可能性】アルコール性水酸化ナトリウム、ナトリウムメトキシド、 臭化プロパギル、アニリンと接触、過熱すると激しく反応する。
【避けるべき条件】加熱、衝撃、光
【混触危険物質】アルコール性水酸化ナトリウム、ナトリウムメトキシド、 臭化プロパギル、アニリン
水の存在下で、多くの金属を侵す。
【危険有害な分解生成物】燃焼した時、有害ガス(一酸化炭素、二酸化炭素、窒素酸化物、塩化水素、ホスゲン)を発生する。

試験対策用のメモです。

Gas mask
【有機ガス用防毒マスクの一例】

佐賀県・一般・2016年・問題22


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タリウム

1,3-ジクロロプロペン

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硫化水素による系統分析

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官能基・置換基・〇〇酸

性状 アクリル酸

性状 アクリルアミド

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保護具問題01(黄燐)

保護具問題02(硫酸)

保護具問題03(クロルメチル)

保護具問題04(アクロレイン)

保護具問題05(クロルピクリン)

保護具問題06(トルエン)






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