毒物劇物取扱者.com

第9章　毒物及び劇物の廃棄

基準中の用語については、次の通りです。

アフターバーナー(Afterburner)
焼却炉、エンジンなどの排気ガス中のHC(炭化水素)、COなどを再燃焼させるために用いられる装置

スクラバー(Scrubber)
水または他の液体を利用して排気ガス中の粒子及び有毒ガスを分離捕集する集塵装置。
液体を含じんガス中へ分散させ、粒子と液滴との衝突、増湿による粒子相互の付着凝集、液膜による補集粒子の再飛散防止、凝縮による粒径の増大などによる粒子の捕集ならびに有毒ガスの吸収を容易にした装置である。

活性汚泥法
生物学的廃水処理法の一つで、排水中の有機物を好気性微生物の作用で分解処理する方法である。
排水中に空気を通し（曝気）、微生物の作用により有機物を分解させる。
繁殖した微生物は凝集してフロック状の汚泥となり、これを沈降分解すると排水は透明な処理液となる。
この方法は、廃水中のBODの除去に有用である。

廃棄法
①希釈法
希釈法で処理するのは、過酸化水素水と過酸化尿素です。

②中和法
(1)酸で中和
酸で中和する対象はアルカリです。
(2)アルカリで中和
アルカリで中和する対象は酸です。
(3)溶解中和法
溶解中和法で処理するのは、ナトリウム、カリウムです。

③燃焼法
(1)燃焼しやすいもの
燃焼しやすいものは、火室へ噴霧して焼却するか、硅藻土などに吸収させて焼却します。
(2)燃焼しづらいもの
燃焼しづらいものは、燃えやすい物質と混ぜて焼却します。
(3)その薬物に特徴的な燃焼法

④酸化法
酸化法では、酸化剤で酸化分解して処理をおこないます。

⑤還元法
還元法では、還元剤で還元処理します。

⑥アルカリ法
アルカリ法では、アルカリ処理により分解します。

⑦分解法
分解法で処理する物質は、クロルピクリンです。

⑧回収法
金属（半金属）は、回収法で回収して再利用できます。

⑨焙焼法
焙焼法は、毒性の高い低いに関わらず、金属化合物の処理に利用されます。

⑩隔離法
毒性の高い金属、半金属とその化合物の廃棄方法が隔離法です。
(1)固化隔離法
セメントで固めて環境中に溶出しないようにした後、埋め立て処分する方法です。
(2)沈殿隔離法
沈殿させた後、セメントで固めて環境中に溶出しないようにし、埋め立て処分する方法です。
(3)燃焼隔離法
燃焼させた後、沈殿濾過し、セメントで固めて環境中に溶出しないようしてから、埋め立て処分する方法です。
(4)酸化隔離法
酸化分解させた後、沈殿濾過し、セメントで固めて環境中に溶出しないようにしてから、埋め立て処分する方法です。

⑪沈殿法
毒性の低い金属の化合物の廃棄法が沈殿法です。
(1)酸化沈殿法
酸化沈殿法で処理する物質は、ニッケルカルボニルです。
(2)還元沈殿法
重クロム酸カリウムの排気は、還元沈殿法です。

(3)分解沈殿法
トリクロロシラン、硅弗化(けいふっか)水素酸、硼弗化(ほうふっか)水素酸の廃棄方法です。
キーワードは”沈殿濾過・埋立処分”です。
シアン酸ナトリウム
四弗化硫黄(毒)

(4)沈殿法

⑫活性汚泥法
シアン化水素、蓚酸、エチレンオキシドの処理は活性汚泥法です。