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演習No.002

問題23

四塩化炭素に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

3 解答

解説

選択肢(3)が適切です。

四塩化炭素　CCl₄の特性

毒物
揮発性、麻酔性芳香を有する無色の重い液体です。

水に溶けにくく、アルコール、エーテル、クロロホルムに可溶です。

油脂類を溶解します。

不燃性ですが、さらに揮発して重い蒸気となり、火炎を包んで空気を遮断するので、強い消火力を示します。
強酸と混合するとホスゲンを生じ、空気、湿気などにより、常温でも徐々に分解して、塩素、塩化水素を生じます。


ホスゲンと聞いて思い浮かぶものがクロロホルムCHCl₃です。
純品は空気に触れ同時に日光の作用を受けると分解して、塩素、塩化水素、ホスゲン、四塩化炭素を生ずるが、少量のアルコールを含有させると分解を防ぐことができます。

不燃性物質の代表はハロゲンとハロゲン化合物で、毒物劇物に指定されているハロゲンはいずれも不燃性で、ハロゲン化水素や有機ハロゲン化合物も燃えづらいものが多いです。

熱分解で発生したハロゲン系の不燃性ガスが酸素濃度を薄めるため、燃焼の進行を妨げます。

ホスゲン【ドイツ語 Phosgen】
無色の窒息性有毒ガス。
無色で干し草のような臭いがある。
化学式 COCl₂
一酸化炭素と塩素を活性炭などを触媒として反応させてつくる。
また、クロロホルムや四塩化炭素を発煙硫酸で酸化させてもつくられる。
水によって分解し、塩酸と二酸化炭素になる。

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