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例 特定毒物 劇物
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演習No.004

問題38

ニコチンの鑑識法に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

エーテル溶液に、ヨードのエーテル溶液を加えると、褐色の液状沈殿が生じ、これを放置すると赤色の針状結晶となる。

濃塩酸をうるおしたガラス棒を近づけると、白い霧を生ずる。




解説

選択肢(1)が適切です。

毒物 ニコチン nicotine


【性状】
ニコチンは、たばこ葉中の主アルカロイドで、純ニコチンは無色、無臭の油状液体であるが、空気中ではすみやかに褐変する。
光学的左旋性である。
また純ニコチンは、刺激性の味を有している。
ニコチンの不快なタバコ臭は、分解生成物のためである。
水蒸気蒸留にすれば、分解しないで留出する。
水、アルコール、エーテル、石油などに溶ける。

【鑑識法】
ニコチンのエーテル溶液に、ヨードのエーテル溶液を加えると、褐色の液状沈殿を生じ、これを放置すると、赤色の針状結晶となる。
また、ニコチンにホルマリン1滴を加えたのち、濃硝酸1滴加えると、バラ色を呈する。
ニコチンの硫酸酸性水溶液に、ピクリン酸溶液を加えると、ピクリン酸ニコチンの黄色結晶を沈殿するが、この結晶の融点は218℃である。

【毒性】
ニコチンは猛烈な神経毒であって、人体に対する経口致死量は、成人に対して0.06gである。
急性中毒では、よだれ、吐気、悪心、嘔吐があり、ついで脈拍緩徐不整となり、発汗、瞳孔縮小、人事不省、呼吸困難、痙攣をきたす。
慢性中毒では、咽頭、喉頭等のカタル、心臓障害、視力減弱、めまい、動脈硬化などをきたし、ときとして精神異常を引き起こすことがある。

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