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毒物劇物取扱者試験問題
演習No.005
問題30
エチルパラニトロフェニルチオノベンゼンホスネイト（別名EPN）の解毒剤として、適切なものは次のうちどれか。
解 説
選択肢(1)が適切です。
毒 エチルパラニトロフェニルチオノベンゼンホスネイト
ethyl-paranitrophenyl-thionobenzene-phosphonate
別名 EPN
化学式 C14H14NO4PS
[性状]
融点36℃の白色結晶で、水には溶けにくいが、一般の有機溶媒には溶けやすい。
工業的製品は暗褐色の液体で、比重1.27。
本品を25％含有する粉剤（水和剤）は、灰白色で特異の不快臭がある。
[用途]
TEPPおよびパラチオンと同じ有機燐化合物であって、遅効性の殺虫剤として使用される。
普通乳剤は1000～3000倍に希釈しアカダニ、アブラムシ、ニカメイチュウなどに使用する。
[毒性]
温血動物に対する毒性はTEPPやパラチオンと同じかなり強いので、皮膚につけたり口から吸うことは極めて危険である。
解毒剤としてPAM及びアトロピンが有効です。
化合物と解毒剤の関係をまとめました。
| 有機燐製剤 EPN |
①アトロピン ②PAM |
| 有機弗素化合物 | モノフルオール酢酸製剤 |
| 有機塩素化合物 | バルビタール製剤 |
| シアン化合物 | ①亜硝酸ナトリウム水溶液 ②チオ硫酸ナトリウム溶液 |
| 蓚酸塩類 | カルシウム剤 |
| 硫酸タリウム | カルシウム塩 |
| 砒素化合物 | ①BAL ②ジメルカプロール ③水酸化マグネシウム |
| カルバメート剤 | ①硫酸アトロピン ②BAL |
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