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例 特定毒物 劇物
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演習No.501

問題49

五塩化燐の廃棄方法として、適切なものは次のうちどれか。

活性汚泥法
酸化沈殿法
還元沈殿法
焙焼法
アルカリ法




解説

選択肢(5)が適切です。

 五塩化燐
phosphorus pentachloride
PCl5



《性状》
淡黄色の刺激臭と不快臭(硫化水素臭)のある結晶。
不燃性。
潮解性あり。
水により加水分解し塩酸と燐酸を生成する。
製剤も毒物である。

廃棄方法
アルカリ法
多量の水酸化ナトリウム水溶液に攪拌しながら少量ずつ加えて可溶性とした後、希硫酸を加えて中和する。
<備考>
ア 水酸化ナトリウム水溶液と急激に混合すると多量の熱を発生し、水溶液が飛散することがあるので注意する。
イ 中和時のpHは8.5以上とする。

例 エチレンオキシド
廃棄方法
活性汚泥法
多量の水少量ずつガスを吹き込み溶解し希釈した後、少量の硫酸を加えエチレングリコールに変え、アルカリ水で中和し、活性汚泥で処理する。
〈備考〉
高濃度のエチレンオキシドは活性汚泥に悪影響があるので注意が必要である。

例 モノゲルマン
廃棄方法
酸化沈殿法
多量の次亜塩素酸ナトリウムと水酸化ナトリウムの混合水溶液中に徐々に吹き込んでガス吸収させ、酸化分解した後、多量の水で希釈して処理する。
<備考>
ア 酸化はアルカリ性で十分に時間をかける必要がある。
イ 中和時のpHは、8.5以上とする。これ以下では沈殿が完全には生成しない。

例 重クロム酸ナトリウム
廃棄方法
還元沈殿法
希硫酸に溶かし、クロム酸を遊離させ、還元剤(硫酸第一鉄等)の水溶液を過剰に用いて還元した後、消石灰、ソーダ灰等の水溶液で処理し、水酸化クロム(Ⅲ)として沈殿濾過する。
溶出試験を行い、溶出量が判定基準以下であることを確認して埋立処分する。
〈備考〉
ア 還元に当たってはpH3.0以下として十分に時間(15分間以上)をかける。
イ 生成物の水酸化クロム(Ⅲ)は乾燥すると一部が酸化されて六価クロムにもどるが、過剰の水酸化鉄(Ⅱ)と共存させた場合は、これを防止できる。
ウ 中和時に溶液がアルカリ性に傾くと沈殿した水酸化クロム(Ⅲ)が溶解し一部は六価クロムに戻るためpH8.5を超えないよう注意する。また、通常のセメントを用いて行うコンクリート固化法は同様な現象を示すので適切でない。
エ 廃棄物の溶出試験、溶出基準は廃棄物の処理及び清掃に関する法律に基づく規定による。

例 硫酸銀
廃棄方法
焙焼法
還元焙焼法により金属銀として回収する。
〈備考〉
焙焼法を行う場合には処理を専門業者に委託することが望ましい。

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