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毒物劇物取扱者試験問題
演習No.001
問題34
クロルピクリンの用途として、適切なものは次うちどれか。
福島県
解 説
毒物及び劇物の識別及び取扱い方法に関する問題です。
選択肢(1)が適切です。
クロルピクリンは畑作物の圃場の土壌を消毒する農薬です。
(圃場 【ほじょう】:はたけ。菜園)
クロルピクリンは野菜、花き、畑作物に広く使用されて来ております。
しかし、クロルピクリンは容易にガス化し、催涙を伴う強い刺激臭がありますので、正しい取り扱いが必要です。
外 観
無色または淡黄色透明液体で容易に気化する。
に お い
強い催涙性、粘膜刺激性を有する。
選択肢(1)土壌燻蒸剤
が適切ということになります。
化学式 CCl3NO2
廃棄方法
分解法
少量の界面活性剤を加えた亜硫酸ナトリウムと炭酸ナトリウムの混合溶液中で、撹拌し分解させた後、多量の水で希釈して処理する。
〈備考〉
ア 混合溶液の亜硫酸ナトリウムの濃度は30%、炭酸ナトリウムの濃度は約4%とる。
イ 混合溶液はクロルピクリンに対して25倍容量以上用いる。
ウ 分解は液中の油滴及び刺激臭が消失するまで行う。
土壌燻蒸剤は、土壌中でよく拡散(広まる)する必要があるため、分子量が小さくて蒸気圧が高い(気体になりやすい)ものが多く使用されています。
畑で同じ作物を作り続けると畑の土に作物を加害する原因となる病原菌、線虫、ウイルスが集まってきて、そのままでは同じ場所で作物を作ることができなくなってしまいます。
そのため農地では定期的に土壌中から病原菌、線虫、ウイルスなどを取り除く土壌燻蒸剤が用いられます。
土壌燻蒸剤(クロルピクリン)は畑作物の圃場の土壌を消毒する農薬です。
しかし、クロルピクリンは容易にガス化し、催涙を伴う強い刺激臭があり、中毒症状を引き起こしますので、正しい取り扱いが必要です。
【性状】★★
純品は無色の油状体、市販品は通常微黄色を呈している。
催涙性、強い粘膜刺激臭を有する。
水に不溶。
アルコール、エーテル等には可溶。
熱には比較的不安定で、180℃以上に熱すると分解するが、引火性はない。
酸、アルカリには安定。
金属腐食性が強い。
【用途】★★★
土壌燻蒸(土壌病原菌、センチュウなどの駆除)。
【毒性】
吸収すると、分解されずに組織内に吸収され、各器官が障害される。
血液中でメトヘモグロビンを生成、また中枢神経や心臓、眼結膜を侵し、肺も強く障害する。
療法は、酸素吸入をし、強心剤、興奮剤を飲ませる。
【過去問題】
血液に入ってメトヘモグロビンをつくり、各器官に障害を与える。中枢神経や心臓、眼結膜を侵し、肺にも強い障害を与える。
吸入すると、分解されず組織内に吸収され、各器官に障害を与える。血液に入ってメトヘモグロビンをつくり、また、中枢神経や心臓、眼結膜をおかし、肺にも強い障害を与える。
【応急】★★★
少量では、漏えいした液は布で拭き取るか、またはそのまま風にさらして蒸発させる。
多量では、漏えいした液は土砂等でその流れを止め、多量の活性炭または水酸化カルシウムを散布して覆い、至急関係先に連絡し専門家の指示により処理する。
【過去問題】
風下の人を退避させる。必要があれば水で濡らした手拭い等で口及び鼻を覆う。漏えいが少量の場合は、漏えいした液は布で拭き取るか、またはそのまま風にさらして蒸発させる。
漏えいが少量の場合は、漏えいした液は布で拭き取るか、またはそのまま風にさらして蒸発させる。多量では、漏えいした液は土砂等でその流れを止め、多量の活性炭または水酸化カルシウムを散布して覆い、至急関係先に連絡し専門家の指示により処理する。
【鑑識】★★★
水溶液に金属カルシウムを加えこれにベタナフチルアミンおよび硫酸を加えると、赤色の沈殿を生成。
アルコール溶液にジメチルアリニンおよびブルシンを加えて溶解し、これにブロムシアン溶液を加えると、緑色ないし赤紫色を呈する。
【廃棄】
分解法:少量の界面活性剤を加えた亜硫酸ナトリウムと炭酸ナトリウムの混合溶液中で、攪拌し分解させた後、多量の水で希釈して処理する。
【貯蔵】
記述なし
【クロルピクリンの一例】
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