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毒物劇物取扱者試験問題
演習No.001
問題13
二酸化炭素66グラムの物質量[モル]として適切なものは次のうちどれか。ただし、原子量は、C=12、O=16とする。
解 説
選択肢(3)が適切です。
基礎化学に関する問題です。
下に原子量(分子量、式量)と質量、物質量の関係を示します。
質量[g] | |
原子量 (分子量,式量) |
物質量[mol] |
まず、それぞれの元素の原子量は
C…12
O…16
二酸化炭素CO2は C原子1つとO原子2つでできているので
12+(16×2)=44
題意により、二酸化炭素の質量は66gですから、
66/44= 1.5[mol]
となります。
選択肢(3)が適切となります。
ここで組成式と式量について述べます。
組成式は、分子及び分子を作らない物質について使います。
組成式の代表例が塩化ナトリウムの組成式 NaClと 鉄の組成式 Feです。
塩化ナトリウムの結晶では、多数のナトリウムイオンNa+と塩化物イオンCl-が交互に切れ目なく並んでいるだけで、1個ずつのNa+とCl-からなる分子に相当する単位粒子は見当たりません。
ゆえに塩化ナトリウムの分子式というものが使えないので、化学式で表すときは「その物質を構成する元素の割合がどうなっているか」ということで表します。
塩化ナトリウムNaClでは、ナトリウムNaと塩素Clの構成比が 1:1 なので、NaCl と表します。
金属の単体は、それぞれの原子だけで結晶を形成していて、分子に相当する単位粒子は存在しません。
鉄でも鉄の原子がどこまでもつながっていて、分子としての形がないので、組成式を使います。
鉄の場合は単体で1種類の元素だけなので、組成式はFe となります。
一般に、組成式やイオン式中に含まれる原子の原子量の総和を式量といい、上に述べたように分子の存在しない物質にあっては分子量の代わりに用いられています。
イオン質量は、電子質量を無視しそのイオンを構成する原子の質量と等しいと考えます。
したがって、イオンの式量は、そのイオン式に含まれる原子の原子量の総和として求めることができます。
NaClの式量:Naの原子量+Clの原子量
=23.0+35.5
=58.5
-
物質量$[mol]$の求め方
\[ \begin{align*} 物質量[mol] &= \frac{粒子の数}{6.0\times 10^{23}[/mol] } \\ \\ &= \frac{質量[g]}{モル質量[g/mol]} \\ \\ &= \frac{気体の体積(標準状態)[L]}{22.4[L/mol]} \\ \end{align*} \] アボガドロ定数$\ce{N_{A} = 6.0 \times 10^{23}(コ/mol)}$が分かりやすいです。
モル質量は、原子量・分子量・式量に単位$(g/mol)$をつけたもの
- 質量パーセント濃度$(\%)$
溶液中に溶けている溶質の質量の割合 \[ \begin{align*} \frac{溶質(g)}{溶液(g)} \times 100 (\%) \\ \end{align*} \]
- モル濃度$(mol/L)$
溶液$1L$中に溶けている溶質の物質量$(mol)$ \[ \begin{align*} \frac{溶質の物質量(mol)}{溶液の体積(L)} \\ \end{align*} \] - 質量モル濃度$(mol/kg)$
溶媒$1kg$中に溶けている溶質の物質量$[mol]$ \[ \begin{align*} \frac{溶質の物質量(mol)} {溶媒の質量(kg) } \end{align*} \]
- 溶液$1L=1000mL=1000cm^3$
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