Menu

毒劇ドットコム

毒物劇物取扱者.com

サイト内検索 help
複数条件の場合はキーワードの間にスペースを入れてください。
例 特定毒物 劇物
Advertisement

質量パーセント濃度・質量モル濃度(4問)

毒物劇物取扱者試験は、基本的問題のみが出題されまのでサクサク解ける問題が多いです。

あまり凝った問題は出ませんので確実に得点していくことを願っています。


  1. 物質量$[mol]$の求め方
    \[ \begin{align*} 物質量[mol] &= \frac{粒子の数}{6.0\times 10^{23}[/mol] } \\ \\ &= \frac{質量[g]}{モル質量[g/mol]} \\ \\ &= \frac{気体の体積(標準状態)[L]}{22.4[L/mol]} \\ \end{align*} \] アボガドロ定数$\ce{N_{A} = 6.0 \times 10^{23}(コ/mol)}$が分かりやすいです。
    モル質量は、原子量・分子量・式量に単位$(g/mol)$をつけたもの

  2. 質量パーセント濃度$(\%)$
    溶液中に溶けている溶質の質量の割合 \[ \begin{align*} \frac{溶質(g)}{溶液(g)} \times 100 (\%) \\ \end{align*} \]
  3. モル濃度$(mol/L)$
    溶液$1L$中に溶けている溶質の物質量$(mol)$ \[ \begin{align*} \frac{溶質の物質量(mol)}{溶液の体積(L)} \\ \end{align*} \]
  4. 質量モル濃度$(mol/kg)$
    溶媒$1kg$中に溶けている溶質の物質量$[mol]$ \[ \begin{align*} \frac{溶質の物質量(mol)} {溶媒の質量(kg) } \end{align*} \]
  • 溶液$1L=1000mL=1000cm^3$


問題01

密度が$1.2[g/cm^3]$で、質量パーセント濃度が$10[\%]$の水酸化ナトリウム水溶液がある。この水溶液のモル濃度$[mol/L]$として最も適切なものは次のうちどれか。ただし、原子量は、水素$=1$、酸素$=16$、ナトリウム$=23$とする。

$3.0mol/L$

$30mol/L$

$0.33mol/L$

$0.033mol/L$

解  説

問題では具体的に何$L$の水溶液があるという条件が設定されていませんので、勝手に水酸化ナトリウム水溶液が$1L(=1000cm^3)$あると仮定し計算を進めます。

このときの重さは密度が$1.2[g/cm^3]$ですから

$1000×1.2=1200g$

です。

この溶液の質量パーセント濃度が$10[\%]$ですから、溶質の量は、

\[ \require{cancel} % cancel.js を起動させる。1回のみの宣言 \begin{align*} 1200 \times \frac{10}{100} = 120[g] \end{align*} \]

となります。

水酸化ナトリウム$\ce{NaOH}$の式量は$40$ですから、この溶液のモル濃度は、

\[ \begin{align*} \frac{120}{40} = 3.0[mol/L] \end{align*} \]


Advertisement


問題02

モル濃度$0.100[mol/L]$の硫酸銅(Ⅱ)水溶液を$500[mL]$作るとき、硫酸銅(Ⅱ)五水和物は何$g$必要か。解答として適切なものは次のうちどれか。ただし$\ce{CuSO4}$の式量は$160$、$\ce{H2O}$の分子量は$18$とする。



$6.25g$

$12.5g$

$25.0g$

$250g$

解  説

硫酸銅(Ⅱ)水溶液中に含まれる硫酸銅(Ⅱ)五水和物$\ce{CuSO4.5H2O}$の物質量は、以下となります。

\[ \begin{align*} 物質量[mol] = モル濃度[mol/L]\times 溶液[L] \end{align*} \]

目的に必要な硫酸銅(Ⅱ)五水和物$\ce{CuSO4.5H2O}$の質量を$x[g]$とします。

\[ \begin{align*} x &= 物質量[mol] \times 式量[g/mol] \\ \\ &= 0.100 \times \frac{ 500 }{ 1000 } \times 250 \\ \\ &= 0.100 \times \frac{ 500 }{ 4 } \\ \\ &= \frac{ 50 }{ 4 } \\ \\ &= 12.5[g] \end{align*} \]

問題で、$\ce{CuSO4}$の式量は$160$、$\ce{H2O}$の分子量は$18$とすると書いてあります。

\[ \begin{align*} \underbrace {\ce{CuSO4}}_{ \color{red}{\boldsymbol{溶質} } } \underbrace {\ce{.5H2O}}_{ \color{blue}{\boldsymbol{溶媒} } } \end{align*} \]

上の$x$を求めるとき、$\ce{H2O}$は溶媒だから、この分を引いて式量は$160$だけかな思わせるフェイントを掛けているひっかけ問題です。

目的は$\ce{CuSO4}$の水溶液を作りたいだけで、その材料である$\ce{CuSO4.5H2O}$に$\ce{H2O}$が入っていようがいまいが何ら問題ないということです。


問題03

$7.4[g]$の水酸化カルシウム全量を水に溶かして$500[mL]$の水溶液を作った。この水溶液のモル濃度$[mol/L]$として適切なものは次のうちどれか。ただし、原子量は、水素$=1$、酸素$=16$、カルシウム$=40$とする。

$0.05[mol/L]$

$0.10[mol/L]$

$0.20[mol/L]$

$0.40[mol/L]$

東京都 2018年

解  説

モル濃度の式を示します

\[ \begin{align*} モル濃度[mol/L] &= \cfrac{ \cfrac{質量[g]}{式量[g/mol]} }{ \cfrac{溶液}{1000} [L] } \\ % fracよりcfracがよい \end{align*} \]

水酸化カルシウム$\ce{Ca(OH)2}$の式量は、$40+2(16+1)=74$ですから、これを上の式に代入します。

\[ \begin{align*} モル濃度[mol/L] &= \cfrac{ \cfrac{7.4[g]}{74[g/mol]} }{ \cfrac{500}{1000} [L] } \\ % fracよりcfracがよい \\ &= \cfrac{ \cfrac{1}{10} } { \cfrac{1}{2} } \\ \\ &= \frac{2}{10} \\ \\ &= 0.2[mol/L] \end{align*} \]


問題04

グルコース$\ce{C6H12O6}$、$36.0[g]$を水に溶かして$500[ml]$とした水溶液のモル濃度として適切なものは次のうちどれか。ただし、原子量は、水素$=1$、炭素$=12$、酸素$=16$とする。

$0.02[mol/L]$

$0.04[mol/L]$

$0.2[mol/L]$

$0.4[mol/L]$

東京都 2016年

解  説

モル濃度の式を示します

\[ \begin{align*} モル濃度[mol/L] &= \cfrac{ \cfrac{質量[g]}{分子量[g/mol]} }{ \cfrac{溶液}{1000} [L] } \\ % fracよりcfracがよい \end{align*} \]

グルコース$\ce{C6H12O6}$の式量は、$12\times 6+ 1 \times 12 + 16 \times 6= 180$ですから、これを上の式に代入します。

\[ \begin{align*} モル濃度[mol/L] &= \cfrac{ \cfrac{36[g]}{180[g/mol]} }{ \cfrac{500}{1000} [L] } \\ % fracよりcfracがよい \\ &= \frac{36 \times 2}{180 } \\ \\ &= \frac{36}{9 \times 10} \\ \\ &= 0.4[mol/L] \end{align*} \]

モル計算1

モル計算2

質量パーセント濃度・質量モル濃度(4問)



酸化と還元

アレニウス、ブレンステッド・ローリーの定義

酸化と還元2

酸化と還元3

鉄イオン(Fe2+、Fe3+)の性質

超基礎的な化学反応式(中学化学)

二酸化炭素と石灰水

アンモニア水溶液のpH

pH指示薬

pH計算問題(関西広域連合統一)

pH混合問題(関西広域連合統一)

弗化水素

タリウム

1,3-ジクロロプロペン

酸化剤・二クロム酸カリウム

硫化水素による系統分析

硫化水素による系統分析2

官能基・置換基・〇〇酸

性状 アクリル酸

性状 アクリルアミド

性状 アクリルニトリル

催涙性 アクロレイン・アクリルニトリル

性状 アクロレイン

性状 アニリン

性状 亜塩素酸ナトリウム

毒物 3-アミノ-1-プロペン

化学式 フルスルファミド

化学式 カルボスルファン

化学式 メトミル

化学式 ジクワット

混合気体の全圧

鉛蓄電池基礎1

気液平衡01

ファラデーの電気分解の法則1

ファラデーの電気分解の法則2

有機化学・分離操作1

有機化学・分離操作2

酸と塩基(pH)

酸と塩基 中和01

酸・塩基反応01

ルシャトリエの原理1

溶解と溶解度(4問)

プロパンの燃焼問題

気体の状態方程式(東京)

熱化学方程式(8問)

酸化数・酸化還元反応(8問)

気体の性質(7問)

モル計算1

モル計算2

質量パーセント濃度・質量モル濃度(4問)

モノフルオール酢酸ナトリウムの中毒症状

アニリン・ニコチン・硝酸・ダイアジノンの中毒症状

EPNの中毒症状

クロロホルムの毒性・応急措置

クロロホルムの取扱・保管

トルエンの毒性・応急措置

トルエンの取扱いの注意事項

水酸化ナトリウムの毒性・応急措置

水酸化ナトリウムの毒性

メチルエチルケトンの毒性・応急措置

メチルエチルケトンの取扱いの注意事項

保護具問題01(黄燐)

保護具問題02(硫酸)

保護具問題03(クロルメチル)

保護具問題04(アクロレイン)

保護具問題05(クロルピクリン)

保護具問題06(トルエン)







Dokugeki.com hopes you will successfully complete poisonous and deleterious substance handler test.
I would be delighted if this website is helpful for you to obtain the license.
Fortune prefers a person who has prepared minds.


Copyright (C) Since 2015 毒物劇物取扱者.com All Rights Reserved.

劇物毒物取扱者.com