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カルボスルファン[劇] カルボスルファン[劇] $\ce{C20H32N2O3S}$
N-ジブチルアミノチオ-N-メチルカルバミン酸2,3-ジヒドロ-2,2-ジメチル-7-ベンゾ[b]フラニル
【性状】
褐色の粘稠液体。
[東京]褐色の粘稠ねんちゅう液体である。アセトンに溶け、水にはほとんど溶けない。
[東京]褐色の粘稠液体である。殺虫剤として用いられる。
【溶解性】 富士フイルム和光純薬株式会社
水に不溶 (0.3ppm at 25℃)。多くの有機溶媒と混和する。
アセトンに溶け、水にほとんど溶けない。
水0.3ppm(25℃)。多くの有機溶媒と混和する。
【用途】
水稲のイネミズゾウムシ等の殺虫。カーバメート系殺虫剤。
農薬（殺虫剤）

カルバリル[劇] カルバリル[劇] 、NAC $\ce{C12H11NO2}$
別名 １-ナフチル-N-メチルカルバメート
【性状】
　白色～淡黄褐色粉末。
　水に難溶。
　有機溶剤に可溶。
　常温で安定、アルカリに不安定。
【用途】
　稲のツマグロヨコバイ、ウンカなど農業用殺虫剤、リンゴの摘果剤。ガーバメート系殺虫剤。
【解毒】 　硫酸アトロピン

メチダチオン、DMTP [劇] メチダチオン、DMTP [劇] $\ce{C6H11N2O4PS3}$
3-ジメチルジチオホスホリル-S-メチル-5-メトキシ-1,3,4-チアジアゾリン-2-オン 【性状】
灰白色の固体（結晶） 水に難溶、有機溶媒に可溶。
有機リン系殺虫剤。果樹、野菜およびカイガラムシの防除。
無色 固体（結晶）コリンエステラーゼ阻害剤　有機リン系殺虫剤
加熱すると分解し、有毒なヒュームを生じる。
[東京]灰白色の結晶である。水に溶けにくく、メタノール、アセトンに溶ける。
【用途】
[東京]土壌燻蒸剤

ダイアジノン[劇] ダイアジノン[劇]$\ce{C12H21N2O3PS}$
【性状】　
【最新毒物劇物 取扱の手引 古賀元】【新毒物劇物 取扱の手引 大野泰雄】純品は無色液体。
【公論出版】純品は無色透明な液体。
溶解度は水に難溶。
エーテル、アルコール、ベンジン、同様な炭水化物または防臭ケロシン油、シクロヘキサン、石油エーテルに可溶。
　工業製品は純度90％で、淡褐色透明やや粘稠、かすかなエステル臭を有している。
　有機リン系殺虫剤。
【厚労省 職場のあんぜんサイト】淡褐色 (原体) (農薬登録申請資料)
【新毒物劇物取扱の手引き】
[東京]無色の液体である。かすかにエステル臭を有する。
【用途】
　接触性殺虫剤（ニカメイチュウ、サンカメイチュウ、クロカメムシなど）。
【毒性】吸入すると、倦怠感、頭痛、めまい、嘔気、嘔吐、腹痛、下痢、多汗等の症状を呈し、重症の場合には、縮瞳、意識混濁、全身痙攣などを起こす。
　皮膚に触れると、軽度の紅斑等を起こし、放置すると皮膚より吸収され中毒を起こすことがある。
　眼に入ると、軽度の結膜充血等を起こすことがある。
【過去問題】
倦怠感、頭痛、めまい、嘔気、嘔吐、腹痛、下痢、多汗等の症状を呈し、はなはだしい場合には、縮瞳、意識混濁、全身けいれん等を起こすことがある。
吸入した場合、コリンエステラーゼ阻害作用により、倦怠感、頭痛、めまい、嘔気、嘔吐、腹痛、、下痢、多汗等の症状を呈し、はなはだしい場合には、縮瞳、意識混濁、全身けいれん等を起こすことがある。
【解毒】
　PAM、硫酸アトロピン
【応急】
　漏えいした液は土砂等でその流れを止め、安全な場所に導き、空容器にできるだけ回収し、そのあとを水酸化カルシウム等の水溶液を用いて処理し、中性洗剤等の界面活性剤を使用し多量の水で洗い流す。

ダイアジノン粒剤５(東京 2020年)
毒物及び劇物取締法 非該当
化学物質管理促進法 (2009年10月1日に施行された改正法に伴う記載)以下のものは指定化学物質に該当
名称　　　　 種別　　 番号 含有率
ダイアジノン 第一種　 248　 5％
ダイアジノンマイクロカプセル剤　ダイアジノンをマイクロカプセル化した25%製剤です。
毒物及び劇物取締法 非該当

カルタップ[劇] カルタップ[劇]$\ce{C7H15N3O2S2}$
1,3‐ジカルバモイルチオ‐2‐（N,N‐ジメチルアミノ）‐プロパン塩酸塩 100%
【性状】
　無色の結晶。[東京]無色又は白色の固体
　水およびメタノールに可溶、エーテル、ベンゼンに不溶。
[山梨]2%以下は劇物から除外。無色の結晶。水、メタノールに溶ける。用途は農薬の殺虫剤。
[神奈川]2%以下は劇物から除外。無色の結晶。。融点179～181℃。水、メタノールに溶ける。ベンゼン、アセトン、エーテルに溶けない。ネライストキシン系の殺虫剤。
【用途】
　稲のニカメイチュウ、野菜のコナガ、アオムシ等の駆除。ネライストキシン系の殺虫剤（試験範囲外）
農薬(カーバメート系殺虫剤)
カルタップは、☆ネライストキシン系殺虫剤であり、その作用機構はネライストキシンに変化し、昆虫の中枢神経シナプス後膜のアセチルコリン受容体に結合して、アセチルコリンの刺激伝達作用を遮断することで効果を示すと考えられている。
【廃棄】
[新潟]　燃焼法：そのままあるいは水に溶解して、スクラバーを具備した焼却炉の火室へ噴射し、焼却する。
【応急】
[石川]飛散したものは空容器にできるだけ回収し、多量の水で洗い流す。