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演習No.502
問題22
金属のイオン化傾向に関する次の記述のうち、組み合わせとして、適切なものは次のうちどれか。
A:カルシウムは常温で水と激しく反応する。
B:鉄は濃硝酸に溶けやすい。
C:濃硝酸と濃塩酸を混合した酸に金は溶ける。
D:銅線を硝酸銀水溶液に浸すと、溶液の色は褐色となる。
解説
選択肢(2)が適切です。
A:カルシウムは常温で水と激しく反応する。
➡〇
B:鉄は濃硝酸に溶けやすい。
➡×
C:濃硝酸と濃塩酸を混合した酸に金は溶ける。
➡〇
D:銅線を硝酸銀水溶液に浸すと、溶液の色は褐色となる。
➡×
アルカリ土類金属(Ca、Sr、Ba、Ra)は、いすれも冷水と反応して水素を発生します。
この反応は、原子番号が大きい元素ほど激しい。
また、その水酸化物は水に可溶で強塩基に分類されます。
Ca+2H2O → Ca(OH)2+H2
Fe、Al、Ni(Cr、Co)などの金属は、希硝酸には溶けるが濃硝酸には不働態となって溶解しません。
これらの金属は濃硝酸の強い酸化作用により、その表面に緻密な酸化被膜が形成されて、内部が保護されるためです。
不働態となったFeをCu(NO3)2水溶液に入れてもCuは析出しません。
体積比で、濃硝酸と濃塩酸を1:3の割合で混合した燈黄色の液体を王水といいます。
王水は、硝酸だけでは溶かすことのできない白金Ptや金Auをも溶かすことができます。
これは次のような反応によるとかんがえられます。(王水は分解しやすく、長期間保存すると成分が変化するので、使用する直前に新しく調製するのがよい。)
Au | → | Au3+ | → | [AuCl4-] |
⇑ | ⇑ | |||
酸化作用 | 錯イオンの形成 |
塩酸から生じたCl-がAu3+に対して配位子として働き、安定な錯イオン[AuCl4-]に変えていく。
この作用によって、Auのイオン化(酸化作用)がおこりやすくなっている。
Au+HNO3+4HCl→H[AuCl4]+2H2O+NO
硝酸銀AgNO3水溶液中に銅Cuを浸しておくと、Cu2+となって溶け出し、銀Agが析出してくる。
銅が溶解:Cu→Cu²⁺+2e⁻
銀が析出:Ag⁺+e⁻→Ag
あわせて、Cu+2Ag⁺→2Ag+Cu²⁺
K | Ca | Na | Mg | Al | Zn | Fe | Ni | Sn | Pb | H2 | Cu | Hg | Ag | Pt | Au | |
水と反応 | 冷水と反応し水素を発生 | 熱水と反応 | 高温の水蒸気と反応 | 反応しない | ||||||||||||
酸との反応 | 希酸に溶けて水素を発生する | 酸化力のある酸に溶ける | 王水のみ可溶 |
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