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例 特定毒物 劇物
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演習No.502

問題46

ニトロベンゼンの廃棄方法として、適切なものは次のうちどれか。

燃焼法ー完成溶剤のアセントに溶かし焼却炉の火室へ噴射して焼却する。

中和法ー徐々に石灰乳などの撹拌溶液に加え中和させた後、多量の水で希釈して処理する。

アルカリ法ー多量の水酸化ナトリウム水溶液に撹拌しながら少量ずつ加えて可溶性とした後、希硫酸を加えて中和する。

還元沈殿法ー希硫酸に溶かし、硫酸第一鉄水溶液を過剰に加える。次に、消石灰の水溶液を加えてできる沈殿物を濾過する。沈殿物に対して溶出試験を行い、溶出量が判定基準以下であることを確認して埋立処分する。




解説

選択肢(1)が適切です。

劇物
ニトロベンゼン
Nitrobenzene


C6H5NO2

性状
無色~微黄色の吸湿性の液体。
苦扁桃(アーモンド)様の香気をもち、光線を屈折。
甘未を有する。
水にわずかに溶け、アルコールに可溶。
皮膚、呼吸器、消化器などから吸収されて中毒症状を現す。

用途
アリニンの製造原料、タール中間物の原料、酸化剤、ミルバン油(石鹸の香料)

急性中毒と刺激性
(吸入した場合)蒸気を吸入すると中毒し、皮膚や粘膜が青黒くなる(チアノーゼ)、頭痛、めまい、眠気が起こる。
はなはだしい場合は、昏睡、意識不明となる。
(皮膚に触れた場合)吸入した場合と同様の中毒症状を起こす。たびたび接触すると皮膚炎を起こしやすくなる。
(眼に入った場合)強い刺激性はないが、角膜などに障害を起こすことがある。

【廃棄方法】
燃焼法
木粉(おが屑)と混ぜて焼却するか、又は可燃性溶剤(アセトン、ベンゼン等)に溶かし焼却炉の火室へ噴霧し焼却する

(2)中和法ー徐々に石灰乳などの撹拌溶液に加え中和させた後、多量の水で希釈して処理する。

塩酸、硝酸、硫酸、発煙硫酸、ブロム水素酸、フッ化水素酸(中和法)

(3)アルカリ法ー多量の水酸化ナトリウム水溶液に撹拌しながら少量ずつ加えて可溶性とした後、希硫酸を加えて中和する。

三塩化燐の廃棄方法です。

(4)還元沈殿法ー希硫酸に溶かし、硫酸第一鉄水溶液を過剰に加える。次に、消石灰の水溶液を加えてできる沈殿物を濾過する。沈殿物に対して溶出試験を行い、溶出量が判定基準以下であることを確認して埋立処分する。

重クロム酸ナトリウム等
希硫酸に溶かし、クロム酸を遊離させ還元剤(硫酸第一鉄等)の水溶液を過剰に用いて還元したのち、消石灰、ソーダ灰等の水溶液で処理し、水酸化クロム(Ⅲ)として沈殿濾過する。溶出試験を行い、溶出量が判定基準以下であることを確認して埋立処分する。

クロム酸鉛
希硫酸を加えたのち、還元剤(硫酸第一鉄等)の水溶液を過剰に用いて残存する可溶性クロム酸塩類を還元したのち消石灰、ソーダ灰等の水溶液で処理し、沈殿濾過する。溶出試験を行い、溶出量が判定基準以下であることを確認して埋立処分する。

クロム酸バリウム等
希硫酸に溶かし、クロム酸を遊離させ還元剤(硫酸第一鉄等)の水溶液を過剰に用いて還元したのち消石灰、ソーダ灰等の水溶液で処理し、水酸化クロム(Ⅲ)及び硫化バリウム、水酸化亜鉛(Ⅱ)として沈殿濾過する。溶出試験を行い、溶出量が判定基準以下であることを確認して埋立処分する。

データ

ニトロベンゼン
別名:
C6H5NO2
劇物
措 置
(性状)
淡黄色又は褐色の油状の液体で、特有のにおいがある。
アルコール、エーテルに溶け易く、水に溶け難い(15.6℃で100gの水に0.19g溶ける)。
寒冷時には凍結する。
沸点210.9℃、融点5.7℃、引火点87.8℃、比重1.205。

漏 え い 時
風下の人を退避させる。
漏えいした場所の周辺にはロープを張るなどして人の立入りを禁止する。
付近の着火源となるものは速やかに取除く。作業の際には必ず保護具を着用する。
風下で作業をしない。
(少量) 漏えいした液は、多量の水を用いて洗い流すか、又は土砂、オガ屑等に吸着させて空容器に回収し安全な場所で焼却する。
(多量) 漏えいした液は土砂等でその流れを止め、土砂、オガ屑等に吸収させて空容器に回収し、安全な場所に移す。
そのあとは多量の水を用いて洗い流す。
この場合、濃厚な廃液が河川等に排出されないように注意する。

出 火 時
(周辺火災の場合)
速やかに容器を安全な場所に移す。
移動不可能の場合は、容器及び周囲に散水して冷却する。
(着火した場合)
消火剤、水噴霧等を用いて消火する。
消火作業の際には必ず保護具を着用する。
(消火剤)
水、粉末、泡、炭酸ガス
暴 露・接 触 時
人体に対する影響
(吸入した場合)
蒸気を吸入すると中毒し、皮膚や粘膜が青黒くなる(チアノーゼ)、頭痛、めまい、眠気が起こる。
はなはだしい場合は、こん睡、意識不明となる。
(皮膚に触れた場合)
吸入した場合と同様の中毒症状を起こす。
たびたび接触すると皮膚炎を起こしやすくなる。
(眼に入った場合)
強い刺激性はないが、角膜などに障害を起こすことがある。

救急方法
(吸入した場合)
直ちに患者を毛布等にくるんで安静にさせ、新鮮な空気の場所に移し、速やかに医師の手当てを受ける。
チアノーゼ症状を起こした時は、酸素吸入を行う。
呼吸が停止しているときは、直ちに人工呼吸を行う。
(皮膚に触れた場合)
直ちに付着又は接触部を多量の水又は石けん水で十分に洗い流す。
汚染された衣服やくつは速やかに脱がせる。
速やかに医師の手当てを受ける。
(眼に入った場合)
直ちに多量の水で15分間以上洗い流し、速やかに医師の手当てを受ける。

注 意 事 項
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保 護 具
保護手袋(ゴム)、保護長ぐつ(ゴム)、保護前掛(ゴム)、保護衣、保護眼鏡、有機ガス用
防毒マスク

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