毒劇ドットコム
毒物劇物取扱者.com
複数条件の場合はキーワードの間にスペースを入れてください。例 特定毒物 劇物
毒物劇物取扱者試験問題
演習No.006
問題 35
解 説
今回のテーマは、劇物であるヒドラジン($\text{N}_2\text{H}_4$)の性質と取り扱いに関する問題です。
ヒドラジンはロケット燃料やボイラーの防錆剤(さび止め)として使われる、強い還元作用と引火性を持つ危険な物質です。
出題のねらい:ヒドラジンの物理的性質、化学的性質(還元性)、および危険性の理解
この問題は、劇物であるヒドラジンについて、以下の主要な性質を確認するためのものです。
- 物理的性質:色、状態、匂い(選択肢 (1))。
- 化学的性質:還元作用(相手を酸化させる力)の強さ(選択肢 (1))。
- 取り扱い上の危険性:空気との反応(発煙性)(選択肢 (1))。
毒物・劇物の分類
- ヒドラジンは、劇物に指定されています。
- その理由:強い毒性に加え、引火性があり、強い還元作用を持つためです。
(1) アンモニア臭を有する無色の液体で、強力な還元作用がある。空気中で発煙する。
選択肢 (1)は、適切です。
- 理由:この記述はヒドラジンの主要な性質を正確に説明しています。
- 状態・匂い:
ヒドラジンは無色透明の液体で、アンモニア($\text{NH}_3$)に似た刺激臭があります。 - 強力な還元作用:
ヒドラジンは、酸素を奪う力が非常に強く、強力な還元剤として工業的に利用されます(例:ボイラーの配管のさび防止)。 - 発煙性:
ヒドラジンは、空気中の二酸化炭素や水蒸気と反応して白く細かい煙(白霧)を発生させる発煙性を持ちます。この現象は、その揮発性の高さと反応性の高さを示しています。
- 状態・匂い:

【ヒドラジン】
(2) 不純物を含まないものは無色・無臭の油状液体である。空気中で速やかに褐変する。水、アルコールに溶けやすい。
選択肢 (2)は、不適切です。
- 理由:
- 匂い・状態:ヒドラジンはアンモニア臭があり、「無臭」ではありません。また、水によく溶けるため、「油状液体」という表現も適切ではありません。
- 褐変(かっぺん、茶色に変色):ヒドラジンは空気に触れても褐変はしません。
- 不適切選択肢に該当する毒物・劇物例:空気中で速やかに褐変する液体はアニリン(劇物)が有名です。
(3) 黒灰色、金属様の光沢ある稜板状結晶で、熱すると紫色の蒸気を発生する。水に溶けにくい。常温でも臭気を放って揮散する。
選択肢 (3)は、不適切です。
- 理由:この記述は、沃素(ようそ、$\text{I}_2$)の性状を正確に説明しています。
- 沃素は、黒灰色の固体で、加熱すると紫色の蒸気(昇華)を発生させる性質があります。
- 不適切選択肢に該当する毒物・劇物例:沃素(劇物)。
(4) 淡黄色の光沢のある小葉状あるいは針状結晶で、冷水には溶けにくいが、熱湯には可溶であり、急熱あるいは衝撃により爆発する。
選択肢 (4)は、不適切です。
- 理由:この記述は、ピクリン酸の性状を正確に説明しています。
- ピクリン酸は、淡黄色の結晶で、熱や衝撃により爆発する危険な性質を持つことで知られています。
- 不適切選択肢に該当する毒物・劇物例:ピクリン酸(劇物)。
まとめ総括
この問題の適切な記述は、選択肢 (1) です。
【ヒドラジンに関する最重要ポイント】
- 分類と状態:劇物。無色の液体で、アンモニア臭がある。
- 化学作用:強力な還元作用がある(脱酸素剤)。
- 危険性:空気中で発煙する。また、引火性(燃えやすい)もある。
Dokugeki.com hopes you will successfully complete poisonous and deleterious substance handler test.
I would be delighted if this website is helpful for you to obtain the license.
Fortune prefers a person who has prepared minds.
Copyright (C) Since 2015 毒物劇物取扱者.com All Rights Reserved.