毒劇ドットコム
毒物劇物取扱者.com
複数条件の場合はキーワードの間にスペースを入れてください。例 特定毒物 劇物
毒物劇物取扱者試験問題
演習No.006
問題 38
解 説
今回のテーマは、毒物に指定されているニコチンの鑑識法に関する問題です。
ニコチンを他の物質と確実に区別するための、特徴的な化学反応について学びましょう。
出題のねらい:ニコチンの特異的な呈色・沈殿反応の識別
この問題は、毒物であるニコチンを、特定の試薬と反応させた際に生じる沈殿や呈色(色が変わること)という、最も特徴的な化学的性質を正確に識別できるかを確認するためのものです。
鑑識法
ニコチンはアルカロイド(植物由来の塩基性物質)の一種であり、その塩基性(アルカリ性の性質)を利用した沈殿反応や、特定の試薬との呈色反応が鑑識法として使われます。
毒物・劇物の分類
- ニコチンは、毒物に指定されています。
(1) エーテル溶液に、沃素のエーテル溶液を加えると、褐色の液状沈殿を生じ、これを放置すると赤色針状結晶となる。
選択肢 (1)は、適切です。
- 理由(ニコチンの特徴的な反応):
- この反応は、ニコチンの沃素との反応を利用した沈殿・結晶生成の試験法です。
ニコチン(塩基性)を溶かしたエーテル溶液に、沃素($\text{I}_2$)を溶かしたエーテル溶液を加えると、最初は褐色の油のような沈殿(液状沈殿)が生じます。 この液状沈殿をゆっくりと放置し、結晶化させると、赤色(または赤褐色)の針状の美しい結晶(ニコチンと沃素の化合物)が得られます。 - この赤色針状結晶の生成は、ニコチンを特定するための非常に重要な鑑識法として、毒劇物試験で問われます。
(2) ホルマリン、濃硝酸の順に1滴ずつ加えると、青色を呈する。
選択肢 (2)は、不適切です。
- 理由:この記述は、モルヒネ(特定麻薬)などのアルカロイドを検出するための呈色反応の説明に近いものです。
- ニコチンは、この反応では青色ではなく、橙色や黄色などに呈色することがありますが、青色を呈するのはニコチンの鑑識法としては一般的ではありません。
標準的な呈色試薬や特定の条件下では、ニコチンは青色ではなく、橙色、黄色、ピンク色、または茶色など多様な色を示すことがあります。 - 不適切選択肢に該当する毒物・劇物例:モルヒネ(麻薬)や、他のアルカロイドの呈色反応。
(3) 白金線につけて熱すると、炎が黄色となる。この炎は、コバルトの色ガラスをとおしてみると見えなくなる。
選択肢 (3)は、不適切です。
- 理由:これは、炎色反応(えんしょくはんのう)と呼ばれる試験法です。炎色反応で炎が黄色を呈するのは、主にナトリウム ($\text{Na}$) の化合物です。
- ニコチンにはナトリウムが含まれていないため、ニコチンの鑑識法ではありません。
- 不適切選択肢に該当する毒物・劇物例:ナトリウム(劇物)の鑑識法。
(4) 白金線につけて熱すると、炎が青紫色となる。この炎は、コバルトの色ガラスをとおしてみると紅紫色となる。
選択肢 (4)は、不適切です。
- 理由:これも炎色反応の説明です。炎色反応で炎が青紫色(または紫色)を呈するのは、主にカリウム ($\text{K}$) の化合物です。
- ニコチンにはカリウムが含まれていないため、ニコチンの鑑識法ではありません。
- 不適切選択肢に該当する毒物・劇物例:カリウム(劇物)の鑑識法。
まとめ総括
この問題の適切な記述は、選択肢 (1) です。
【ニコチンの鑑識法に関する最重要ポイント】
- 鑑識試薬:沃素(ヨウ素)のエーテル溶液。
- 最終生成物:赤色(または赤褐色)の針状結晶。
この鑑識法は、他の毒劇物には見られないニコチン特有の反応です。
Dokugeki.com hopes you will successfully complete poisonous and deleterious substance handler test.
I would be delighted if this website is helpful for you to obtain the license.
Fortune prefers a person who has prepared minds.
Copyright (C) Since 2015 毒物劇物取扱者.com All Rights Reserved.